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【ロバート・ホワイティング サクラと星条旗】MLBでストライキの可能性 労使協定は今年12月に期限 若手選手の報酬UP、プレーオフ拡大など争点に (1/4ページ)

 MLBは162試合に及ぶレギュラーシーズンも終わりに近づき、まもなくプレーオフが始まる。楽しめるうちに楽しむといいだろう(日本人選手はいないが)。次にメジャーリーグの試合を観戦できるのは、かなり先になるかもしれないのだから。

 MLB機構とMLB選手会との間で締結されるCBA(コレクティブ・バーゲニング・アグリーメント=労使協定)は今年12月に期限を迎えるが、最近の交渉が未来を占うものだとしたら、MLBは1994年以来初のストライキを経験することになるかもしれない。

 当時を知らない読者のために説明すると、1994年のストライキは同年8月12日、各チームが最低113試合を終えた後に決行され、残りのシーズン、プレーオフ、ワールドシリーズがすべて中止された。翌4月2日にようやく解除されたが、プロスポーツ史上最長のストライキとなった。結果的に1995年のシーズンは開幕が遅れ、試合数は通常の162試合から144試合に縮小された。

 対立のもとはオーナー側が求めたサラリーキャップ制の導入だったが、報酬抑制のためにオーナー同士が裏で結託する動きなどもその一因だった。

 スト決行により、パドレスのトニー・グウィンは打率4割達成を逃し、中断時点でナ・リーグ首位の43本塁打を記録していたジャイアンツのマット・ウィリアムズは、当時のシーズン最多本塁打記録61本を更新する機会を失った。ア・リーグ首位の40本塁打を記録していたマリナーズのケン・グリフィーJr.は「良い年にするにはシーズンが悪すぎた」と語った。

 連邦地方裁判所の命令でようやく試合再開が決定したが、ファンの失望はあまりに大きすぎた。観客動員数、テレビ視聴率は低迷。不満をあらわにする行為も目立った。

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