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【田代学 ダッグアウトの裏側】上には上がいる! 大谷を軽く超えるバリー・ボンズの「四球禍」 (1/2ページ)

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(27)を悩ませる、「四球禍」について質問されることが増えている。

 本塁打王を争うロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)はベネズエラ出身で、ブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ・ジュニア内野手(22)のルーツはドミニカ共和国(生まれたのはカナダ)。「中南米の投手が援護している」という指摘もあったが、これは強く否定したい。日韓関係と同じで、近隣国は対抗意識が強いからだ。

 四球禍の最大の原因はエ軍の貧打線。中でもMVP3度を誇るマイク・トラウト外野手(30)の離脱が痛い。相手にとって失点の可能性が最も高いのは大谷との勝負。ポストシーズン進出を目指して1試合も落とせない球団にとっては、敬遠が最高の安全策なのだ。

 マドン監督は複雑な心境だろう。大谷の前に3試合で計11四球を記録したのは、2016年のブライス・ハーパー外野手(当時ナショナルズ、現フィリーズ)。徹底的に勝負を避けて3試合とも勝ったカブスを率いていたのが自分だからだ。「ポストシーズン進出を争っていれば(四球攻めは)あり得る」と相手の戦術に理解を示すコメントも残している。

 もちろん、上には上がいる。ジャイアンツなどで歴代1位の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズ外野手は、01年に35敬遠されながら大リーグ記録のシーズン73本塁打(大谷は日本時間29日時点で17敬遠)。大リーグ記録の120敬遠された04年も45発だった。通算敬遠数も688で、315で2位のアルバート・プホルス内野手(ドジャース)を倍以上引き離している。大谷にも敬遠に屈しないボンズ級の集中力を期待したい。

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