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【福島良一 メジャーの旅】V9巨人を子供扱いした最強オリオールズ “ОN砲”も霞んで見えた「これが大リーグか!」 (1/2ページ)

 かつては数年おきに日米親善野球が行われ、日本に居ながら大リーグの強豪チームを見ることが出来た。今から50年前には史上最強チームの一つと言われ、黄金時代を謳歌したオリオールズがやって来た。

 1960年代、米国がベトナム戦争などで大きく揺れた時代。68年半ばにオ軍がアール・ウィーバーを新監督に任命。現役時代はマイナーの選手だったが、監督として優れた采配を振るい、審判に食って掛かってはチームの士気を高めた。

 それによって、69年から3年連続リーグ優勝。70年のワールドシリーズ(WS)で“人間掃除機”ブルックス・ロビンソン三塁手が攻守に大活躍し、球団史上2度目の世界一。パンチョさん曰く「野球の原点のような強いチーム」だった。

 翌71年はWSでパイレーツと第7戦まで熱戦を繰り広げながら惜敗。またしても「日本遠征チームは世界一になれない」というジンクスを破れなかった。それでも、WSが終わった直後にもかかわらず、主力選手全員が揃って来日した。

 それもエースのジム・パーマーら20勝カルテット、ブルックス、フランクの両ロビンソン、巨漢ブーグ・パウエルと錚々たる顔ぶれ。のちに日本球界入りするドン・ビュフォード(元太平洋クラブ)やデーブ・ジョンソン(元巨人)もいた。

 10月下旬から1カ月近くにわたり日本各地を転戦。最初は巨人や全日本など相手に負け知らず。55年に来日したヤンキース以来の無敗記録なるかと騒がれた。最終的に12勝2敗4分けだったが、本場米国の強さをまざまざと見せつけた。

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