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【神谷光男 スポーツ随想】街も客も力士も寂しい…コロナ禍の九州場所 「さあ博多だ、中洲だ」と遊び回ったら出場停止処分も (1/2ページ)

 コロナ禍で昨年は両国国技館で代替開催された大相撲九州場所が、2年ぶりに福岡市に帰り14日に初日を迎えた。酒よし、サカナよし…。“博多よかとこ”で力士や親方から行司、呼出し、床山に至るまで相撲協会員みんなが楽しみにしていた、といっても過言ではない場所だ。

 記者連中も同じだが、「おととしまで見ていた博多の風景とは違うね」と東京から出張した知り合いの相撲記者は苦笑いした。初日を前に早速、繁華街の夜の中洲に足を向けてびっくり。「店は開いていてイルミネーションはきれいだけど、かつては行き交う人の肩が触れるほどだった通りはスカスカ。これが博多かと思ったほどだ」

 往時は通りに響いた力士の雪駄の音も聞こえるはずもない。力士の不要不急の外出禁止は継続しており、「さあ博多だ、中洲だ」と遊び回ったら出場停止処分を食うことになる。

 白鵬が番付から消え、照ノ富士が番付上でも1人横綱になった今場所。霧馬山が新小結といっても、地味すぎてすぐに顔が浮かばない人も多いだろう。話題が乏しく、場所前は新聞でもほとんど報道されず、さっぱり盛り上がらない。

 かつての九州場所は熊本、大分など近県から団体客がバスを連ねてやってきて盛況が続いた。しかし、近年は人気のご当地力士が減ったこともあって団体が遠のき、年6場所中で最も入りの悪い場所になっている。

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