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オリックスナイン、初の日本シリーズで“限界突破” 声ガラガラ吉田正「いつもの100倍疲れた」 ヤクルトとの熱戦制し2勝3敗

 3連敗でヤクルトに王手をかけられたオリックスは25日、日本シリーズ第5戦(東京ドーム)に競り勝ち2勝3敗とした。初の檜舞台で奮闘するナインは、最後まで手に汗握るシーソーゲームに興奮が限界突破した。

 テコ入れが効いた猛牛打線は2度の同点打から、7回に2点を勝ち越して8回にも1点追加。さすがに勝負あったかと思いきや、8回に4番手のヒギンスが山田に同点3ランを浴びて試合は振り出しに。それでもメジャー通算1939安打を誇る代打の切り札、ジョーンズが9回に決勝ソロをたたき込んで大熱戦に決着をつけた。

 勝利監督インタビューで中嶋聡監督(52)は「追い込まれた状況は変わらない。(神戸で日本一を決めたいと)言った手前、帰れてよかった」と冷静に語ったが、ベンチ裏は対照的にお祭り騒ぎになった。

 チーム関係者は「毎日テレビの全国中継があってお客さんも多い。経験のない大舞台でプレッシャーは大きいけど、見られてナンボの世界でいい経験ができている。若手だけじゃなくベテランまで、あんなにベンチで必死に応援する姿は見たことがない」とうなずく。

 東京五輪金メダルに貢献した看板打者、吉田正尚外野手(28)でさえも「こんなに試合で声を枯らしたことはない」とガラガラ声で苦笑いしつつ、「いつもの100倍疲れたけど、本当に勝ってよかった!」と充実の表情で語ったという。

 移動日を挟んで27日から決戦の舞台となる準本拠地、ほっともっとフィールド神戸は巨人を破って前回1996年に日本一に輝いた思い出の場所だ。長い低迷を打ち破って25年ぶりの日本シリーズを戦う現在の主力には、第6戦で先発する山本や全試合でスタメンを張る遊撃手の紅林ら、当時は生まれてもいなかった若武者たちがズラリ。あと2つ勝って歴史を変える。 (山戸英州)

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