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【神谷光男 スポーツ随想】キャバクラ通いの阿炎に不倫問題の竜電 不祥事相次いだ今場所の副題は「処分力士、その後…」 (1/2ページ)

 ■大相撲九州場所=28日、福岡国際センター

 阿炎の大活躍で、なんとか格好がついた大相撲九州場所が幕を閉じた。

 日本相撲協会のガイドライン違反で3場所出場停止処分を食らって幕下下位まで落ち、今場所再入幕した阿炎。14日目に優勝をかけて照ノ富士と対戦し、敗れたとはいえ土俵際まで追い詰めるとは、何でもお見通しのお釈迦様でも気がつかなかったろう。

 昨年の7月場所中にキャバクラ通いが発覚。実際には何度も通ったのに、「場所前と場所中の2回しかいってない」と虚偽報告して協会幹部の逆鱗に触れた。前年には仲間の力士の口や手首を粘着テープで巻く悪ふざけの動画をアップした。「いじめを助長する」と問題になり協会は厳重注意。全力士を対象にSNSの問題点を説く講習会も開いたが、当の阿炎が報道陣に感想を聞かれると、あろうことか「爆睡していたので何も聞いてません」と言い放った。

 やんちゃな少年がそのまま体だけは大人になった感じだった。キャバクラ通い発覚の際は「相撲をなめている。クビにするしかない」との強硬意見もあったという。結婚し子供が生まれたばかりだったが、協会は処分期間中、錣山部屋を住まいとし師匠の監視下で生活するように義務付けた。処分は明けたが「幕内で勝ち越し、自分で納得するまでは」と別居は続けていたという。心から悔い改め土俵でお返しをという一途な気持ちが、まさかの優勝争いにつながったようだ。

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