法廷で西武のウミをぶちまける「雄星にも出廷してもらいます」

2011.02.03

 こんにちは、デーブ大久保です。いよいよ球春到来、プロ野球のキャンプ情報が新聞、テレビをにぎわしています。例年なら、ボクも胸躍る季節ですが、今年は取り巻く状況が大きく変わってしまいました。

 今、ボクは都内の自宅で、20人ほどの子どもたち相手に野球教室を開いて生活しています。当然、西武のユニホームを着ていた昨年までの収入とは比べるまでもありません。毎年この時期、ボクは故郷、水戸名物の納豆を12球団に200個ずつ差し入れさせてもらってきました。納豆計2400個で36万円です。今までは何ともなかったこの納豆代さえ、今年ばかりは4分の1に減らそうかと思うくらいキツい金額でした。

 移動は電車。Suica(スイカ)をチャージして乗っています。この年になって、ようやくお金の重みが身にしみて分かりました。物の値段をほとんど見ないで買ったり、電車に乗ったことがなかったのが自慢だった自分が何と恥ずかしいことか。だからこそ、財布から130円出して夕刊フジを買ってくれたサラリーマンのみなさんが「買ってよかった」と喜んでもらえるような内容の連載をしていきたいと思います。

 西武の2軍打撃コーチだった昨年7月、ボクは突然、球団から契約解除を通告されました。理由は、昨年のドラフト1位ルーキー、菊池雄星への暴力行為があったというものです。当時、スポーツ新聞の1面になるほど大きく報道されましたから、概略はご存じの方も多いことでしょう。

 でも、ボクは、この球団の対応に、今でも納得できません。期待されながら故障などで2軍で調整していた雄星の言動には、目に余るものがありました。応援に来てくれるファンを無視したり、夜遊び、女遊びで門限破りが目につき、注意すればフテくされたり…。

 そして7月11日の早朝練習の前、ボクとすれ違ってもあいさつ一つできない雄星を、さすがに見逃すことはできませんでした。ロッカールームに呼んで「座れ」というと、雄星は「なんで座らなくちゃいけないんだ!!」とボクの間近まで顔を近づけてきたのです。そこで、ボクは雄星の頭をつかんで引き離した上で、頭をパンとたたき、胸ぐらをつかんで座らせた−。

 これを「暴力行為だ」といわれたのには納得いかないのはもちろんのこと、本来雄星の指導の責任者である行沢2軍監督、福島2軍ディレクターへの処分が「厳重注意」でとどまったことに疑問を感じざるをえません。生活態度を直接指導したコーチがクビで、何もしなかった監督が形式だけの厳重注意。コーチは、会社でいえば中間管理職。その立場の弱さに共感していただける方もいらっしゃるはずです。

 さらに球団の処分の手続きもひどいものでした。この問題が起きて、2度球団に呼び出されたのですが、1度目は「これから関係スタッフ、選手に事情を聴くから謹慎しろ」。事情を聴いた上でなら理解できますが、事実について調査する前の謹慎には驚きました。

 そして1週間後、2度目に呼び出されたときは、契約解除が決まっていました。ボクが弁明の機会や弁護士の同席を求めても聞いてはもらえません。ボクがカバンの中で回していたレコーダーには、ボクが席を外している間に、球団側の前田康介球団本部長、鈴木葉留彦編成部長の「(契約解除を)強引にやっちゃおう」と打ち合わせる声が入っています。

 おかげでボクは「雄星を殴ってクビになった男」というレッテルがはられました。そこで弁護士さんと相談して、1月27日に西武球団を相手取って、契約解除の無効、未払い報酬の支払いなどを求める訴訟を起こしました。これはボクが法廷に立って、ありのままを話すことで西武の中にある“膿”をさらし、出し切りたいという思いからなのです。

 ボクが暴行したとされる現場にいた人に証言してもらうほか、もちろん雄星にも証人として出廷してもらうつもりです。雄星の出廷はシーズン中になるでしょうが、雄星には社会人として責任をもって証言してもらいたいと思います。

 ボクが訴訟を起こすことで、「何だ、金かよ」「雄星の将来のことを考えろ」という声は聞こえてくるでしょう。でも、立場の弱い他のコーチはじめ、選手、知人…ボクを応援してくれる人もたくさんいるのです。ボクは西武に育ててもらいながら、まだ恩返しができていません。そのためにも、西武に巣くう問題点を法廷の中で明らかにしていきます。

 ■デーブ大久保氏は東京・新宿区の自宅で野球教室「デーブ・ベースボールアカデミー(DBA)」を開校。少年野球はもちろん、草野球チームでプレーしたり、子供にアドバイスするため技術論を学びたいというお父さんの入校も大歓迎。問い合わせは、(電)03・5982・7322(13時〜18時)。またはホームページ(www.dba−school.jp/)まで。

 ■大久保 博元(おおくぼ・ひろもと) 1967年2月1日、茨城県大洗町生まれ。水戸商高から豪打の捕手としてドラフト1位で西武入り。92年にトレードで巨人へ。「デーブ」の愛称で親しまれ、95年に引退するまで、通算303試合出場、41本塁打。2008年に打撃コーチとして西武に復帰。昨シーズン途中、雄星への暴力行為などを理由に球団から契約解除される。

 

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