「戦犯インタビュー」で選手にもっとプロ意識を 新井、城島を見習え

2011.06.20


ヒーローインタビューを受けるマートン(15日)。阪神なら“戦犯インタビュー”があってもいい?!【拡大】

 我らがタイガースは日本人選手の年俸総額が12球団中トップ。その影響もあるんでしょうか、最近は選手にもっと「生々しさ」があってもいいんじゃないか、と感じています。

 先月横浜に途中加入した中村紀洋内野手が入団決定となったその日の夜、電話で報告をしてくれました。電話越しに「おめでとう、良かったやん! でも阪神戦だけは打つのやめてよ」と言ってはおきましたが、ノリは「阪神には目の色変えていきますよ」と返してきましたね。

 阪神がノリを獲得して良いか悪いかはともかくとして、給料がうんと下がっても現役続行にこだわる心意気みたいなものは買いたいと思います。

 そういう「生々しさ」が今のタイガースの選手にあるでしょうか。

 チームに3億円も4億円ももらっている選手がいる。そしてその選手のプレーを、年収1000万円に程遠い人々が毎日たくさん見に来ていてるんですよ。

 選手が結果を残した時にはマスコミを通してインタビューに応じるのは当たり前。でも、アカン時は取材対応もほどほどに、とか、あるいは口を閉ざしてしまうなんて、そんなバカなことはないです。そんな選手はプロ選手として魅力がないですね。

 勝ち試合の後には活躍した選手が甲子園の観衆の前で、ヒーローインタビューのお立ち台に上がりますよね。その逆パターンをやったらいいと思いますよ。

 今をときめくアイドル、AKB48は総選挙で1位は誰々、2位は…べべ(大阪弁で最下位)は…とはっきり結果が出て、メンバー個々人が現実を突きつけられる。

 だから、みんながそこから切磋琢磨して「自分はこれで売っていく」と意欲的な子がどんどん出てくるわけでしょう。

 タイガースも、負け試合の後の『戦犯インタビュー』を定例化させてみたらどうでしょうか。そしたら選手の意識はめちゃくちゃ変わるはずですよ。

 1日1人選ぶのは無理があるなら、3カードごとにでいいですからファンみんなで“総選挙”を行うんです。「最近どうなってるねん」と言いたくなる選手1人を投票で選んで、お立ち台に上がってもらい、不振の理由などを詰めて聞く。それで僕たちを納得させてほしい。

 主力選手が4タコが何日も続いても、使われているうちに、ある日ポンと1日打ってチームが勝ったら、それでスポーツ新聞の1面で派手に取り上げられる。そんなことだから、選手のもがく姿が見られないんです。

 新井選手や城島選手は負け試合の時でも、報道陣を前に立ち止まって質問に応じるそうですね。そんな立派な姿勢の選手がいるんですから、ナイン全員が見習えないものでしょうか。

 そんなことを言っていると、僕にも「そんならお前、やってみいや。できるんか!」とおっしゃる方もいるかもしれません。もちろん僕がタイガースの選手だったなら、どんな時でも取材に応じますよ。

 僕だって、結婚したときは、マスコミにいいように取り上げてもらいましたけど、離婚したときには悪いように書かれもしましたし追いつめられたような気分になりましたが、それでもきちんと話はさせてもらったつもりです。

 「ポスト金本」の生え抜きスターの出現が待たれますが、これから獲ってくる金の卵については、そういうプロ意識も鍛えてもらってほしいですね。

 ■遠藤 章造(えんどう・しょうぞう) お笑いコンビ、ココリコ(相方は田中直樹)のメンバー。1971年生まれ。大阪府豊中市出身。趣味はゴルフ。「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)月曜レギュラーなどテレビの出演番組多数。今季からスポーツ専門チャンネル、J SPORTSの「マル秘メジャー」で番組進行役を務めている。

 

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