ロッテのドラフト5位・井上晴哉(せいや)内野手(24)=日本生命=が6日、さいたま市内の合宿所に入寮した。
180センチ、110キロの巨体。女子プロレスラーのアジャ・コング似の風貌だけに、自分の売り込み方もバッチリ。
「『アジャ』って呼ばれた方がしっくり来る。コール・ミー、アジャって感じですね。このフレーズでTシャツ? いいですね、作ってほしいっす」。これには球団関係者も「キャラも立っているし、オープン戦で結果を残してくれればぜひ検討したい」と前向きだ。
実力は折り紙付きだ。日本生命では不動の4番を務め、13年シーズンは19試合で5本塁打、25打点で事実上の2冠に輝いている(本塁打王は6本以上が対象。同シーズンでは該当者なし)。担当スカウトも「パワーでは外国人にも負けない」と太鼓判を押している。
明るいキャラクターで人気も出そうだが、心配な点がある。「ここ最近怪しい…。やや重ですね」。おなか回りが正月太りで一回りスケールアップ。「これから徐々に上げていきますよ。動けるところをお見せしたい」と胸を張るが…。
西武にも期待の巨漢ルーキーがいる。ドラフト2位の山川穂高内野手(22)=富士大=は176センチ、100キロの“あんこ型”。「中村選手のように輝きたい」と目標にする主砲の“おかわり君”こと中村剛也内野手と同体型だ。とはいえ、中村はチームメートから「グラブさばきの上手さや走塁のセンスはすごい。最強の“動けるデブ”ですよ」とリスペクトされている。
でも、2人も負けてはいない。井上はアマ時代からグラブさばきなど守備には定評があり、山川はバック転もこなす運動神経の持ち主だ。
“動けるデブ”の資格は十分の2人。球界に新風を巻き起こしてほしいものだ。 (片岡将)