トロピカルな米最南端の本拠地「マーリンズ・パーク」

2015.04.10


「マーリンズ・パーク」のセンターにあるアトラクション。ホームランの度にカジキマグロが左右に動く=フロリダ州マイアミ(撮影・リョウ薮下)【拡大】

 イチローが所属するマーリンズの本拠地マーリンズ・パークを初めて訪れたのは、開場直前の2012年3月。まだ工事中だったが、アジアのメディアでは初めて場内の視察を許可された。

 開閉式屋根の付いた天然芝のグラウンドに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのがバックネット下部にある水槽だ。一塁側と三塁側に450ガロン(約1700リットル)ずつ水を蓄え、エンゼルフィッシュなどの熱帯魚が泳いでいる。ガラスの厚さは約3・8センチ。実際に選手が打球を当てて強度をテストしたそうだ。

 大リーグ30球団の本拠地でマイアミは最南端に位置する。左翼後方にはダウンタウンの街並みが望め、球場全体にトロピカルムードが漂う。左中間には、派手な蛍光色を施した巨大な塔がそびえ立っている。マ軍の選手に本塁打が出るたび、音楽とともに水が噴き出しチームロゴのカジキマグロなどが左右へ動く。

 左翼席の下にはカリブ風のバーラウンジがあり、試合後にはクラブになる。店の中央にプールがあり、水着姿の美女が出迎えてくれたこともあった。現地へ出張しているサンケイスポーツの清水公和記者によれば、開幕戦直後も盛り上がっていたという。

 マ軍が前回ポストシーズンに出たのも、世界一になったのも03年。当時の本拠地はアメリカンフットボール(NFL)のドルフィンズと共用だったが、このマーリンズ・パークでは南国の文化や気候まで体験できる。マイアミを頻繁に直撃する大型ハリケーンにも耐えられる、シェルターのような構造にもなっているのだ。

 近年の低迷もあり、昨季の1試合平均観客数はナ・リーグ最低の2万1386人。開場からたった3年で早くも閑古鳥が鳴いていた。有望な若手が才能を開花させ、イチローらと優勝争いに加われば、南国情緒たっぷりの球場にファンも戻ってくる。

 ■田代学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長。1991年入社。プロ野球のヤクルトと巨人を担当後、休職し米オハイオ大に留学。復職後は長野、シドニー両五輪の担当を経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会理事や13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。愛称は「ガク」。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。