日本ハムが17日午前、1次キャンプ地の米アリゾナ州ピオリアからチャーター機で沖縄入り。18日から名護で2次キャンプを張るが、チームのメーンテーマは“二刀流”大谷翔平投手(21)に関する情報の死守にある。21日のロッテとのオープン戦(名護)を皮切りに今季開幕へ向けた実戦が本格的に始まる中で、各球団のスコアラー陣が到来。生き馬の目を抜くような007たちの目から、バージョンアップしたエースを守ることが大命題だ。 (片岡将)
アリゾナとの気温差は実に13度。16時間の時差や14時間のフライトの疲れも見せず、大谷は2次キャンプの地・名護で2年目右腕・有原とランニング、キャッチボール、ウエートトレなどで約3時間、しっかりと汗を流した。
「思ったより寒かったですが時差ボケはそれほどでもない。ある程度、時間は計算して機内で寝ていたので。まだ寝ようと思えば寝られます。向こう(アリゾナ)ではどうしても自由に練習できる時間が少なかったですが、こちらでは自分のペースでいけます」
米パドレスの球団施設で行った1次キャンプでは、紅白戦の他は韓国ロッテやNCダイノスとの練習試合を行った。球場には大リーグ30球団のフロント幹部やスカウトが押し寄せ、将来のメジャー移籍を視野に入れている21歳を視察。“大谷品評会”の様相となった。
だが、国内に拠点を移した2次キャンプでは一転、チームの課題は“大谷隠し”となる。
今月中にはロッテとのオープン戦(名護)や阪神との練習試合(宜野座)など5つの対外試合が組まれている。当然ながら、球界関係者の関心は大谷の国内での実戦登板に集まる。