今季4年ぶりのBクラスに沈んだ阪神の球団公式ファンクラブ会員数が、来季過去最多になる見込みであることが19日わかった。
2003年に設立された同クラブは、来年で15年目。年会費3600円で、チケット割引や先行購入などの特典があり、熱狂的な虎党に支えられている。
だが、チームは今季4位でフィニッシュ。球団関係者は「2、3位の翌年の会員数はトントン。Bクラスだと減少することがほとんど」と半ば覚悟していたが、意外にも「今のところ増加傾向」というのだ。
ある球団幹部は「充実した特典を目当てに入会される方も多いが、一番はチームへの期待だ」とみる。今季は金本阪神1年目への期待感から、会員数は昨年比1万人増で史上最多の16万人を記録。来季も引き続き「若手の台頭と、監督への期待」から約1万人増となる見通しだ。
継続入会も平均で90%超えを維持しており、リピート率も高い。その原動力は「スター選手の存在」だという。
「今年の場合は、東京六大学野球のスター選手だった高山が台頭した。ウチには藤浪もいるが、やはり毎日出場する野手のスターはありがたい。北條や原口を含めフレッシュな顔が並んだことが(会員数増加に)大きく貢献してくれた」 (山戸英州)