阪神はマウロ・ゴメス内野手(32)と来季の契約を結ばないと15日に発表。来日1年目の2014年に109打点を挙げタイトルを獲得したが、今季は在籍3年間で最低の打率・255(22本塁打、79打点)と振るわなかった。チャンスで凡打が目立ち、成績も右肩下がり。単年契約で推定2億円の高額年俸も再契約のネックになったとみられる。
ゴメスの退団にナインで最も心を痛めているのが、今成亮太内野手(29)だ。
今季ゴメスが本塁打を打つ度に、2人はベンチ前で背中を向けながらジャンプし、お尻をぶつけ合う儀式・ヒップアタックを展開。個性的なパフォーマンスは虎党に大好評で、チーム内にも活気をもたらした。
この日の練習後、相棒の退団を知った今成は「そうなんですか…。寂しいですね」としんみり。下を向いて「残念です」と別れを惜しんだ。
来季は新外国人選手との“2代目”コンビ結成に期待がかかるが、それには条件があるという。
「やっぱり、あれはゴメスのキャラクターがあってこそ成立したもの。もし来年、新しい人とやるならば、彼のように“日本人の心”を持った人とやりたいですね」
今季は、7人の外国人選手が在籍したがコーディ・サターホワイト投手(29)、マット・ヘイグ内野手(31)、ネルソン・ペレス外野手(28)の3選手の退団も決まった。
来季は助っ人の顔ぶれが大きく変わるなかで、新・相棒は無事に見つかるのだろうか。 (山戸英州)