3年契約の最終年。背水の陣に臨むソフトバンク・松坂大輔投手(36)は一進一退の調整ぶりだが、その裏で意外な“争奪戦”が繰り広げられている。今季使用するグラブ、スパイクを巡り4社が独占契約を狙って用具を提供。鷹投の先発ローテーション同様、こちらの争いもし烈だ。平成の怪物の商品価値は、まだまだ捨てたものではないことが証明された。一方、松坂はグラブへの深いこだわりを夕刊フジに明かした。 (塚沢健太郎)
これまで若手中心のB組で調整を続けてきた松坂は21日、主力が集まるA組に合流。いよいよピッチを上げるべき時期がやってきた。
この日はキャッチボールで調整したが、ブルペンさながらの本気度で、かなり強めに投球する場面があった。
室内での練習が終了し引き揚げる際、前を歩いていた4年目の中継ぎ右腕・森にトレーニング用の小さいボールをぶつけようと投げたが、それて森の右を歩いていた寺原の頭を直撃。
「ごめんテラ(寺原)! 森に当てようと思ったら、きれいにテラの頭に…」と見事な“危険球”に平謝り。思わぬところで調整不足(?)を露呈した。
そんな松坂の左手には朝のキャッチボールでは赤いミズノ社製、午後は黒いスラッガー社製のグラブがはめられていた。