波紋続々…JBCスキャンダル「夕刊フジにしゃべったろ!」

2011.05.13


JBCとは何かと因縁の亀田家の長男、興毅が大阪で初防衛戦を戦った日、東京・後楽園ホールでは別の騒動が…【拡大】

 先月22日にJBC(日本ボクシングコミッション)の役員会で、安河内剛事務局長に辞任要求が出されたことが、業界内に思わぬ騒動を引き起こした。

 今月7日の後楽園ホール興行、試合前の控室で、JBC役員同士が激しく口論した姿を多くの関係者が目撃した。

 「てめえが夕刊フジにしゃべったんだろ!」

 こう叫んで若い役員に詰め寄ったのはレフェリーの浅尾和信氏(62)だ。

 「僕は言ってませんよ!」

 そう反論する役員に、浅尾氏は「みんなおまえがしゃべったと言っているんだ」と激高。控室のドアは開いたまま、試合を直前に控えた選手や関係者が野次馬となった。

 役員が「一体、誰がそんなことを言っているんですか?」と聞くと、「2ちゃんねるに書いてあるじゃないか」と浅尾氏。匿名で誰でも書き込めるインターネットの掲示板を“証拠”とした主張に、役員は「そんなこと言っていて恥ずかしくないですか?」と呆れ顔だったという。

 役員会での辞任要求は、事務局長の愛人、横領疑惑などが追及されたもので、本来であればその真偽を調査して適正に処分するべき話だが、前代未聞の醜聞にはJBC内での緊張感が高まり、これを報じたのが本紙だけだったせいか、「夕刊フジに話した関係者を処分しろ」と関係者間で余計な“犯人探し”も始まっていた。

 疑われた役員は、今回の件で本紙に話をしたことは一度もなく、とんだ迷惑を被った形だが、実は、この騒動を耳にした都内ジム会長からは「話を表にしてくれた役員を応援したい」という連絡もあった。業界歴の長い同会長は「5年前から安河内事務局長の勤務態度に疑問を持っていた」と話す。

 「これまで全国40以上のジムと、事務局長への不信感について連絡を取り合ってきて、いつか表にするべきだと思っていた。犯人探しなんてとんでもないし、むしろ表にしてくれた役員には感謝したいぐらいだ。我々が知っている情報もたくさんある。プロボクシングをこれ以上、汚さないためにも応援する」(同会長)

 記事になったことでボクシングのイメージが下がったという声もあるが、問題はそもそも不正疑惑が持ち上がったことにある。騒動をむやみに広げないためにも、この問題の早期解決を願いたい。(ジャーナリスト・片岡亮)

 

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