テニスのマドリード・オープンは9日(日本時間10日)、マドリードで行われ、男子シングルス準々決勝で世界ランキング12位の第10シード、錦織圭(24)が29位のフェリシアノ・ロペス(スペイン)に6−4、6−4で勝って4強入りした。大会後の世界ランキングで日本人男子初のトップ10入りが確実となった。
力強いストロークで圧倒し、ブレークポイントを3度握られたが、反撃して1度もサービスゲームを落とさなかった。逆に2度ブレークして、約1時間30分でストレート勝ちした。
4月のバルセロナ・オープンでツアー5勝目を挙げた錦織は、昨年8強だった今大会でランキングのポイントを上積みした。1973年に現行の世界ランキング制度ができて以来、アジア選手が10位以内に入るのは2004年にパラドーン・スリチャパン(タイ)が10位にランクされて以来。
「相手のサーブが強烈だったが、ブレークできて内容に満足している。(トップ10は)目標だったのでうれしいけど、1週入っただけでは意味がない。1年通して、いられるようにしたい」と錦織。
10日(同11日)の準決勝で第5シードのダビド・フェレール(スペイン)と対戦する。