「テークバックはゆっくり引け」は百害あって一利なし

2015.05.14


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 ゴルフスイングの難しさのひとつに、静止状態から動き出すテークバックの始動があります。

 一般的に「テークバックはゆっくり」と言われて、「なるほど」と納得して実行されている方が多いようです。しかし、実際のテークバックのクラブヘッドの始動は、ゆっくり軌道をなぞるように動き出しているのではなく、例えてみれば2人で大縄跳びを回し始める時のように息を合わせて思い切って振り上げる動きなのです。

 なぜなら、バックスイングでのクラブヘッドの速度変化は、振り子と同じように、最下点から上り始めが最も速く、上にいくにしたがってだんだん遅くなるのが真実。つまりクラブヘッドは最初からビューンと振り上げなければいけないということです。

 ところが、アマチュアの場合、最初の始動をゆっくり引くのが丁寧なスイングだと思い込み、ゆっくり動き出した後、途中から力んで振り上げてしまうため、軌道が不安定になったり、オーバースイングになったりするのです。

 そもそもテークバックというのは、フェースの向きや軌道を頭で考えながら、なぞるようにクラブを動かすものではありません。本来はクラブの慣性と遠心力を利用して一気にビューンと振り上げなければいけないもの。また、そうすることによって、スイングにリズムとテンポが生まれ、軌道が安定するのです。

 振り上げる速度の速い、遅いは個人差があってしかるべきですが、「ゆっくり始動する」は百害あって一利なし。アドレスをしたら、余計なことは考えずに、「ビューン」と振り上げるようにしてみましょう。

 ■金谷多一郎(かなたに・たいちろう) 1960年1月2日、東京生まれ。日大ゴルフ部時代は主将を務め、日本学生、日本学生文部大臣杯など多数のタイトルを獲得。84年プロ入り。トーナメント出場の傍ら、独自の理論でレッスンを展開し、97年にはレッスン・オブ・ザ・イヤー、ベストティーチャー賞を受賞。ゴルフクラブの開発にも携わるなどギアに対する造詣も深い。現在はトーナメント解説者としても活躍。

 

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