豪栄道、勲章にならない顔の傷 綱取りは絶望的、序盤の覇気はなく…

2016.11.22

豪栄道は稀勢の里に突き落とされ、綱取りはジ・エンド
豪栄道は稀勢の里に突き落とされ、綱取りはジ・エンド【拡大】

 力士の勲章はさまざま。顔についた擦り傷だってリッパな男の誉れといえる。土俵を怖がらず、顔から落ちたなによりの証拠だからだ。

 平成17年夏場所5日目、琴ノ若は安美錦と土俵中央で激しい投げの打ち合いとなり勝利をものにした。顔から土俵に突っ込んで大きな擦り傷を負い、引き揚げてくると誇らしげにそれを見せつけ、こう言ったものだ。

 「師匠に(手を突かずに)顔から落ちろと教わりました。そうすれば勝てるかもしれないじゃないですか」

 数日後、琴ノ若は知り合いのカメラマンからこのときの壮絶な写真をもらい、「これ、息子が大きくなったら見せるんです」とうれしそうに話していた。息子とは現在幕下の琴鎌谷で、この一番は琴ノ若の自慢の相撲になった。

 大和魂が売り物の豪栄道(30)も当然、土俵なんか怖がらない。6日目に土俵際で玉鷲に突き落とされ負けはしたが、顔から落ちた。このため額は擦りむき、唇は切れ、顔中砂だらけ。それでも豪栄道はそれには一瞥もくれず、会場を引き揚げるまでひと言も触れなかった。

 まさに男・豪栄道の真骨頂といえるが、負けてくるとそれがわびしく見えてくるから不思議。この日も、稀勢の里に一気に攻め込んだが、土俵際で突き落としを食った。これで3敗目。綱取りはアウト、もう絶望的だ。「まあ、しようがないな。残り(6日間)に集中して1番、1番やるだけです」と話す言葉にも、さすがに白星を重ねていた序盤の覇気はなかった。男らしく振る舞うのも容易なことではないが、貫き通すのはもっと大変だ。 (大見信昭)

 

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