稀勢の里、横綱を3タテも小声の野獣 勝っても負けても…記者泣かせ

2016.11.25

稀勢の里(左)は横綱3連破で2敗を守り、優勝の目が出てきた
稀勢の里(左)は横綱3連破で2敗を守り、優勝の目が出てきた【拡大】

 圧巻の横綱3タテ。九州の空気があやしくうごめき出した。幕内で稀勢の里(30)ほど記者泣かせ、アナウンサー泣かせの力士はいない。土俵上では実に力強く明快な相撲を取るが、土俵を下りるとまるで別人。自分の志に反した相撲を取った日は報道陣の取材を見事なまでに無視して何も話さないし、勝った日でも蚊の泣くような小声。その上に早口なのでよく聞き取れない。

 どうして稀勢の里はこんなに記者泣かせなのか。現役時代、報道陣には無愛想だった安芸乃島(元関脇、現高田川親方)は引退して間もなくの相撲雑誌の対談で、口が重かった理由を次のように打ち明けている。

 「先輩で番付も上の人を倒したとき、インタビューされても(気安く)答えられないじゃないですか。それに、われわれは土俵の上では野獣になっています。取組直後はまだそれが収まっていませんから」

 そういえば、9日目に豪栄道の綱取りをつぶして以降の稀勢の里はまさに野獣のよう。前日、全勝の鶴竜(31)をねじ伏せたときの表情もすごかったが、この日の迫力もそれ以上。最後のとりでの日馬富士(32)のノド輪をあっさりはねのけ、左を差すと有無を言わせずに寄り切った。

 風呂場に直行し、ひと息入れた稀勢の里は、さすがに興奮状態は収まっていたが、話す言葉は相変わらず小声。それでも「よかったと思います。とにかく前に出ようと思った。手応えはいい。重圧も感じていない。また明日から集中してやるだけです」とキッパリ答えた。

 1敗は鶴竜1人で、残す相手は13日目の栃ノ心と照ノ富士、琴奨菊。奇跡が起こる条件は整ってきた。 (大見信昭)

 

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