ブラジル、クロアチア撃破 ネイマール2発「マラカナンの悲劇」払拭へまず1勝

2014.06.13


 前半、同点ゴールを決めるブラジルのネイマール=サンパウロ(共同)【拡大】

 ■1次リーグ第1日

 サッカーの第20回ワールドカップ(W杯)が12日(日本時間13日)、サンパウロ・アリーナで開幕。開催国ブラジル(FIFAランク3位)がFWネイマールの勝ち越しのPKを含む2ゴールなどでクロアチア(同18位)に3−1で逆転勝ちした。ブラジルは初戦に9連勝で、4度目の登場となった開幕戦は3勝1分けの負けなし。国民の期待を背負ったスター軍団が最多6度の優勝へ向け、順当にスタートを切った。西村雄一主審と相楽亨、名木利幸両副審の3人が、日本人として初めて開幕戦を担当した。

 まさに独り舞台。主役はブラジルのエース、ネイマールだ。

 前半11分にオウンゴールでまさかの先制を許したが、次代のスーパースターは国民の期待を裏切らなかった。同29分、センターサークル付近でボールを受けてドリブルで中央を突破すると、ペナルティーエリア手前から左足一閃。低いミドルシュートが相手GKの手をすり抜け、ポストに当たってゴールネットに吸い込まれた。同点弾に右手人さし指を天に突き刺して歓喜。後半26分にはPKを決めて勝ち越し点を挙げた。

 前半27分には、イエローカードを受けながら相手MFモドリッチの突破を止めるなど、「セレソン(代表)」の背番号10が、攻守両面での気迫あふれるプレーでチームを引っ張った。

 ブラジルの名門・サントスで才能を発揮。左サイドから仕掛けるドリブルを武器にゴールを量産した。昨年のコンフェデ杯で4ゴールを奪って優勝の立役者となり、エースの地位を不動のものにした。

 昨年6月にスペイン・バルセロナに移籍。だが、欧州の地で本来の輝きを放てなかった。移籍当初は順調にゴールを重ねたが、移籍金をめぐる騒動に巻き込まれて調子を落とした。

 シーズン終盤には右足首を負傷し、約1カ月戦線を離脱。勝てば優勝というリーグ最終戦。同点で迎えた後半に途中出場を果たしたが、ゴールを奪うことはできずにチームも無冠に終わった。

 そして迎えたW杯本番。「初めてのW杯が自国開催なんてめったにないこと。国民全員の夢をかなえるために戦う」。そう意気込んでいた通りの活躍で6万2000人の大観衆を魅了した。

 ブラジル・サンパウロの街角でボールを追いかけていた幼少期。ネイマールにとってヒーローは、2002年日韓大会優勝の立役者となった元ブラジル代表のロナウド氏だった。「大五郎カット」と呼ばれて話題になった独特の髪形もまねた。あれから12年。くしくも当時と同じスコラリ監督のもと、ロナウド氏と同じエースの立場で大会に臨んだ。

 W杯デビュー戦を終え、「想像した以上の出来だった。もちろん勝利を期待していた。2得点獲れたことはうれしい」と笑顔が弾けたブラジルの至宝。後半43分に途中交代した際には、黄色に染まったスタジアムから万雷の拍手が送られた。

 1950年、初の自国開催で準優勝に終わった「マラカナンの悲劇」の記憶を払拭する使命を帯びたカナリア軍団。優勝へ向けて最高のスタートを切った。

 

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