■イタリア杯準々決勝(13日=日本時間14日、ミラノ)
日本代表FW本田圭佑(29)が所属するACミランが2−1でカルピを下して準決勝進出を決めた。本田は右MFで公式戦4試合連続の先発でフル出場。リーグ戦のローマ戦(9日)に続き、公式戦2試合連続のアシストを決めて先制点を演出した。
ミランは主力選手を起用してほぼベストの布陣。前半14分に、エリア手前でボールを持った本田が、DFを引きつけたあとに最終ラインの裏にラストパス。抜け出したFWバッカがGKをかわして先制した。同28分にミランは追加点を奪って折り返し、後半1点を返されたが逃げ切った。
本田も積極的にゴールを狙う場面があり、前半13分にはゴール正面からのFKを左足で蹴ったがわずかにゴール右に外れた。後半28分には、DFにブロックされたが、エリア手前から左足でミドルシュートを放った。
ミランはローマ戦を1−1で引き分けていたため新年の初勝利となって、ようやく穏やかなムード。クラブ批判などでチーム内で軋轢の多い本田は、一時はミハイロビッチ監督に干されていたが、成績不振から監督自身の解任の噂が絶えなくなっていることから状況は一転。同類相哀れむかたちとなり、本田を理解する発言も増えてきた。
本田は次第に出場機会をもらえるようになったことで復調の兆しがみえ始めている。