専門家が解説!冬にマラソン大会が開催される理由

2016.02.27

 いよいよ明日は東京マラソンが開催されるが、筆者は子どもの頃、最も気が重かった学校行事といえば迷わず「冬のマラソン大会」と答える。寒いのになぜわざわざ外で走るのだろうと疑問に思っていたが、「教えて!goo」にも「なぜ寒い時期に走競が多いのでしょうか」という同様の質問が。

 回答者は「体に余分な負担がかかりません」(zorroさん)、「大会参加者の負荷が比較的少ない冬に開催されることが多いのではないでしょうか」(05656812shさん)などの予測を立てているが、冬場はかえって心臓に負担がかかるのでは……?と疑問に思ったので、専門家に確かめてみた。

 ■冬のマラソンは健康に良い?悪い?

 スポーツトレーナーの佐久間健一さんによると、

 「マラソン大会や駅伝など、冬場に行われるのは、まず健康面が最も配慮されています。大きくは2つ。脱水症状の対策と免疫力の向上です。マラソンなどの持久力系の運動では、その名の通り持続的な運動となります。これは体の筋肉の収縮が続き、熱を作ります。その熱に対して体は汗をかきます。これ自体はカロリーを使うことに直結しますが、暑い時期は外温の方が汗に影響しやすく、冬場の半分程度の運動でも脱水症状を招くと言われています。比較的緩やかな運動であるマラソンで、最も多い障害がこの脱水です。そのため気温の低い冬場に行われることが圧倒的に多くなっています」(佐久間さん)

 とのこと。夏は、冬の運動量の半分程度で脱水症状になってしまうとは驚きだ。では、怪我や心臓への負担については問題ないのだろうか。

 「怪我や心臓への負担については、『急に動くこと』が主な原因になります。極端に言うと『気温が体温より低い状態で10時間ぐっすり寝て、起きた直後に全力ダッシュ!』くらいの運動なら怪我や心臓への負担は高まります。マラソン等の有酸素運動はあくまで日常生活の延長上程度の負荷です。一般的な準備運動やストレッチを行えば、『冬場だから』と懸念することもないでしょう」(佐久間さん)

 また、寒いからといって体を動かすのを怠ると、基礎代謝が低下してしまうのだそうだ。

 「基礎代謝は1日の消費エネルギーの70%を占め、その約半分を筋肉が担っています。この筋肉は使わなければ減る性質があり、冬に活動量が減るとそのまま直結して減少していきます。これらの面からもマラソン含め、冬場に体を動かすことはオススメです」(佐久間さん)

 基礎代謝が低下すると、当然ながら太りやすい体質になってしまう。子どもの頃はマラソン大会当日に風邪でもひかぬものかと無駄な努力を惜しまなかったが、冬のマラソンにはきちんとした理由があったようだ。寒さが徐々に和らいできた今、正月太りを解消したいアナタは、まずは軽めのジョギングから始めてみるのはいかがだろうか?

 ●専門家プロフィール:佐久間 健一(さくま けんいち)

 「モデル体型になりたい」という女性の願いを叶えるボディメイクトレーナー。女優やモデルを中心に年間4000件以上の指導実績を誇る。ファッション雑誌、テレビ、ラジオ出演、海外での指導、電子書籍出版など幅広く活動中。

 (酒井理恵)

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