高い靴ほど長持ちするのか?専門家に聞いてみた

2016.03.15

 3月15日は、日本靴連盟が昭和7年に制定した靴の日である。そこで今回は靴について考えてみたいのだが、皆さんは靴を修理に出しているだろうか? 靴のかかとがすり減り、なおしてもらうことがあると思うのだが、結構費用がかさむ。そうなるとわざわざ修理に出すこともなく、ボロボロになってしまったら買い替えるというサイクルで、靴を購入している人も多いのでは? そのため「少しでも靴を長持ちさせたい」と考え、ブランド物の高いものを購入しようかと迷っている人もいるかもしれない。「教えて!goo」にも「靴は、値段が上がれば持ちも良くなりますか?」と、3千円前後のパンプスをやめ、試しに一万円以上のパンプスを購入しようかと迷っている人を発見。そこで今回は、値段と靴の持ち具合にまつわる疑問について迫ってみたい。

 ■やっぱり靴は高い方がいい?

 上記QAのベストアンサーに輝いていたのは、「1万円以下のものはバレエシューズのようなカジュアルなタイプは除いてほとんど買いません。理由は、合皮のものが多く、本皮でも皮が固めものものが多い。(中略)…合皮の場合、寿命が限られ、足がむれるなどの理由でまず買いません」(koma24さん)という意見だった。

 また、「2万円前後のものと1万円以下のものであれば同じ本皮でも明らかに違いますね。(中略)…ただ、せっかく高い靴を買っても、定期的に簡単でもよいのでクリーナーやクリームで手入れできないようであれば、痛み具合は同じ。安い靴を履きつぶしたほうがいいかもしれません」(koma24さん)という意見も。

 結論としては、それなりの値段のものの方が、靴としての造りが良いという評価だった。こうした意見が腑に落ちる人も多いのではないかと思うが、いかがだろうか?

 ■高い靴の持ちが良いとは限らない!?

 では、プロの意見はどうだろう? 果たして靴の値段が上がれば持ちは良くなるのか、一般社団法人東靴協会事務局にお聞きした。

 「高価な物が長持ちし、安価の物がすぐに消耗するとは限りません。意識的な部分では『良い(高価な)物は大事に』、履きつぶすということは『安い物は乱暴な扱い』になる差があります。また、両方ともに修理できない靴も多くなりました。靴の表面と裏面、靴底のそれぞれの材質、使用頻度、手入れ(メンテナンス)方法などによって持ち具合は大きく変動します」(一般社団法人東靴協会事務局)

 どうやら高い靴=長持ちするとは、一概に言えないようである。「値段が高いから」と安心せず、材質は良いものを使っているか、購入時にちゃんと見極めるようにしたい。

 心理面での影響についても納得である。高い靴だと「大事に履こう」と、定期的にメンテナンスをする気持ちも強くなる。結果的に、靴が長持ちする可能性は高くなりそうだ。

 ■健康に良いのは、安い靴と高い靴どっち?

 ちなみに安い靴を履きつぶす、高い靴を長く使うのとでは、どちらが足にとって良いのだろうか?

 「材質、構造的に高い靴の方が良いと思いますが、サイズが合っているかどうかが大きなファクターになります。当たり前のことですが、有名ブランドの高価な物であっても、足に合わなければ道具として何の価値もありません。サンダル、パンプス、ローファーなどの代表的なものは、元々長歩きするように設計、デザインされていない物であると認識してください。ひも付きの物か、百歩譲って甲ベルト付きのアジャストできる物を選ぶべきです。ハイヒールを履かねばならない場面の時は、長時間履かないことに留意してください」(一般社団法人東靴協会事務局)

 靴を購入する時、試し履きをする人は多いだろう。サイズは合っているか、履き心地はどうか。それらを総合的に判断し、自分の足に合った靴を選ぶのが良さそうである。これについては、東靴協会事務局が以下のように念を押す。

 「靴履物を道具として使用するのは人間だけです。靴は足を保護し、歩行を助け、健康を維持・増進させる一方で、ファッションを楽しむ大事な道具です」(一般社団法人東靴協会事務局)

 靴の購入に迷ってしまった時は、自分の足とお財布事情を踏まえ、楽しく靴を選びたいものである。

 柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)

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