ハイスタが東北にエネルギー送る!

★Hi−STANDARD 難波章浩さん(41)

2012.02.21


3万人の前で再始動したHiーSTANDARDの難波、恒岡、横山(右から)=昨年9月18日、横浜スタジアム【拡大】

 「日本を1990年代のころのように元気にすること。それが再始動したハイ・スタンダードの任務だ」。90年代にパンクバンドとしてアルバムを100万枚売り上げ、若者や後続バンドに多大な影響を与えた「Hi−STANDARD(ハイスタ)」のボーカル&ベース、難波章浩(41)から熱気が噴き出している。復活の契機は東日本大震災の被災地、被災者への強い思いだ。

 ハイスタは昨年9月、自主企画の大イベント「AIR JAM」で11年ぶりに復活を遂げた。「被災地でどうしていいか悩んでいる人たちに対し、僕たちがAIR JAMをやることで応援したかった」と難波は言う。

 91年に難波、横山健、恒岡章で結成したハイスタは、人気絶頂の2000年に突然の活動休止。メンバー間の確執がうわさされた。

 しかし、震災2週間後、難波はツイッターに不仲とされた横山とのツーショット写真を掲載。「GO JAPAN!!!」というメッセージは、被災地はもちろん、日本中のファンに勇気を与えた。

 ハードルを乗り越えての再始動。難波は「『あきらめない』『ひとつになろう』というメッセージを伝えたかった」という。「仲間を応援する気持ち、忘れないでください。どんなときも前を向いて歩いていって、光を探してほしい」

 「オレたちが代わりに闘おうぜ!」。昨年のAIR JAMのステージでは、3万人の大観衆にそう訴えた。「家族のために、仲間のために闘え。夢を持って、夢を与えたい」

 難波は震災直後、被災地に足を運んだ。車の燃料が漏れ、やむなく途中で引き返したが、帰り道にガス欠の車で瀕死状態の3人を救った。「『おじさん! ガソリンあげるからっ』って起こして。よかったなあって…」。強烈な体験を思い出したのか、目には涙がたまっていた。

 今秋、東北で「AIR JAM 2012」の開催が決定。「東北にできるだけエネルギーを持っていきたい。ハイスタで、できる限りのことをやりたい」と心に誓っている。(嶋中貴史)

 

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