江戸家猫八さん死去 鳥が勘違いして寄ってきて完成 声帯模写の十八番ウグイス

2016.04.01

江戸家猫八さん
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 動物の声帯模写で知られる演芸家の江戸家猫八(えどや・ねこはち、本名岡田八郎=おかだ・はちろう)さんが進行胃がんのため、3月21日に亡くなっていた。66歳だった。至宝ともいえる芸と人柄を演芸評論家の高山和久氏がしのんだ。

 夕刊フジ連載「今週のご推笑」の取材でお会いしたたのは、四代目江戸家猫八を襲名した翌年の2010年初夏だった。

 9歳でテレビドラマの出演を機に芸能界デビューも、芸の世界に飛び込んだのは高校卒業後。稽古は「見よう見まね」しかなく、動物園で観察して研究。新しい鳥の声を完成させるために野山で訓練。「鳥が勘違いして寄ってきたら、完成したなと感じたね」。練習は周りに迷惑を掛けないためにクルマの中だった。

 1985年、故・山本直純が小猫(当時)をソリストに『みみぐり協奏曲(動物の四季)』を作曲。「鳴き声の素晴らしさと音楽の美しさ」に気付き、芸に変化が厚みが加わったという。

 小指をコの字に曲げて目の前で「ホーホケキョ」と十八番のウグイス。先代の葬儀でも鳴いて送り出したと振り返っていた。

 2011年には長男が二代目小猫を襲名。寄席では親子での高座が増えていたが、季節を告げるウグイスに送られるように静かに旅立った。早すぎる鬼籍入りだが、今ごろは天国で先代と至芸をさえずっていることだろう。合掌。

 

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