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“人民元ショック”再来か 今回は突然の切り上げリスク…ユーロに対する割安感強まり不穏な兆候 (1/2ページ)

 米国と北朝鮮の緊張関係が高まるなか、中国の通貨、人民元にも不穏な兆候が生じている。2015年8月に中国当局が人民元のレートを突如切り下げ、世界同時株安に見舞われたのも記憶に新しいが、専門家は「第2の人民元ショックに要注意だ」と指摘する。

 2年前の8月11日から3日間、中国人民銀行は人民元取引の目安となる基準値を、何の前ぶれもなく大幅に切り下げた。これを受けて中国から欧州、米国へと株安が連鎖し、日経平均株価も半月で約3000円も暴落するなど世界の市場に衝撃を与えた。

 あれから2年。現状の人民元は対ドルで上昇基調にあるが、問題は欧州の統一通貨ユーロに対する動きだという。

 ニッセイ基礎研究所上席研究員の三尾幸吉郎氏は、「今年に入ってユーロがドルに対して12%近く急伸しているのに対し、人民元はドルに対して数%上昇しただけなので、ユーロに対する人民元の割安感が強まっている。このまま対ユーロでの人民元安が続けば、15年8月に突然人民元レートを切り下げた人民元ショックとは逆の方向だが、突然、対ユーロの水準を調整する恐れが出てくる」と指摘する。

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