横行する当たり屋に注意 軽微な事故でも必ず警察を呼び対処

2013.11.12

 わざと車にぶつかっておいて、示談金などの名目で金をだまし取ろうとする当たり屋の詐欺行為が横行している。

 今年に入り、大手住宅メーカーの幹部を名乗る男が、マンションの駐車場入り口で男性の運転する車にぶつかり、「メガネが壊れた」といって、修理費1万円を搾取したとして大阪府警に逮捕されている。この男は当たり屋行為をするときにはスーツを着て、運転手に実在する大手住宅メーカーの偽造名刺や社員証を見せて信用させていた。

 この詐欺行為は、歩いている人が車にぶつかるだけではなく、自転車で行う場合もある。奈良県警に逮捕された男は、自転車で走行中の車にわざとぶつかり、運転者の40代女性から示談金3000円をだまし取っていた。

 これらの事例をみてもわかるように、詐欺犯が要求する金額はさほど高くない。それゆえ、彼らが持ち出す「お金を払えば、警察沙汰にはしません」という甘い言葉に応じてしまいがちになる。

 また当たり屋の行為をする者もさまざまで、70代男性が車の左側後方部にわざと接触して「絵画の額を落として壊れてしまった」と嘘をつき、運転者から示談金2500円をだまし取ったり、コンビニの駐車場でバックしていた男性の車の後部を自分の手でたたいてから倒れ、けがをしたように装って治療費を詐取した30代女性が警察に逮捕されている。

 当たり屋詐欺を行う者はあらゆる年齢層に渡っており、一見しただけでは相手が詐欺犯かどうかわからないことも多い。それゆえ、引き起こしてしまった事故が軽微なものであっても、必ず警察を呼び、対処するようにしたい。

 一昨年、福岡県警に逮捕された男は、乗用車のドアミラーにひじを当てて、事故の被害者を装い、慰謝料を請求する当たり屋行為を繰り返し、余罪は100件にものぼっていたという。詐欺師は運転者が起こした事故を穏便に済ませたいという思いにつけこんでくる。

 特に、駐車場から低速で車を動かして、バックで出るときなどに生まれる死角が狙われやすいといわれているが、いつ何時、遭遇するか、わからない当たり屋行為には十分に警戒する必要があるだろう。

 ■多田文明(ただ・ふみあき) 1965年生まれ。ルポライター。詐欺・悪徳商法を数多く潜入取材。洗脳・カルトにも詳しい。9月に新著『悪徳商法 わざと引っかかってみました』(彩図社)刊行。

 

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