カクテル光線の球場離れ人力発電に挑戦!

★元横浜、チームエジソン代表理事の橋本太郎さん

2011.11.23


4年間のプロ人生に悔いはない【拡大】

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 横浜で4年間のプロ生活のあと、コラーゲン鍋店の店長を経て、人力発電の社団法人を立ち上げた。震災による電力不足で暗くなった日本の夜を、自転車の発電灯で照らし出そうというのだ。(聞き手・米沢秀明)

 【コラーゲン鍋

 野球を続けたい気持ちはありましたが、4年間やってプロのレベルの高さを感じていました。トライアウトは野球をあきらめるために受けました。どこからも声がかからなければ、気持ちの整理がつくと思って。

 次の仕事といっても、それまで野球ばかりでバイトもしたことがないわけです。東京・西麻布のコラーゲン鍋「ハレノヒ」に勤務することになりましたが、黒石和宏オーナーには、「少年野球から始める気持ちでがんばります。何でもやります」と伝えて仕事を始めました。

 最初は皿洗いです。午前3時まで働くライフスタイルにはなかなか慣れることができず、分からないことばかり。でも厳しい野球の練習を考えたら何でもできます。先輩や仲間、ファンの方々も毎日のように来店してくれるようになりました。

 女性に人気のあったコラーゲン鍋は大ヒットとなりました。冬期間は3階立てのビルが60人のお客さんでいっぱいです。トリ、野菜、豆腐、キノコなどをあっさりとしたユズ、ダイコンおろしなどの薬味で食べてもらうスタイル。店舗数は増え、自分も半年で西麻布店の店長になりました。

 店長業は原価計算をして予算を立てたり、10人の店員さんの管理です。気をつけたのは怒らないこと。気になるところは、問題が起きる前に早めに注意するようにしていました。鍋でも「両手で持ちや」と一言かける感じです。

 店を自分の野球チームと思って、隣の店を敵チームに見立てて試合をして勝つ努力をしようとしました。お客さんの喜ぶことをやろう、目を見て話そうと声をかけて毎日やっていましたね。

 【震災で一念発起

 店長業は1年半やりました。焼肉でも鍋でも、たとえ別の業種だったとしても、がんばればできると思っていました。大学に4年行くよりはプロ野球で勉強できたのもよかったと思っています。

 一番難しかったのは両親を説得することだったかもしれません。まだ野球をする姿を見たかったと思うし、辞めるにしても、実家のある関西に戻ることを希望していたから。でも、仕事をするうえでは東京の方が規模は大きい。迷ったら負けてしまうと自分に言い聞かせていました。

 以前から、1店舗の店長の仕事だけでなく、世の中のために役に立つことをしたいという気持ちがあり、震災をきっかけに行動することになりました。

 今年の東京・目黒川の花見が節電のために中止となりました。この夜桜を人力発電でライトアップし、世の中をもう一度明るく、楽しくしようと「チームエジソン」の活動がスタートすることになったのです。

 5台の自転車と発電機をつなぎ、ボランティアのみなさんに順番でこいでもらって電気をおこしてライトを照らすのです。総合格闘家の秋山成勲さん、チュートリアルの徳井義実さん、タレントの山本太郎さんなどが参加してイベントは盛り上がり、約5000人の方に集まってもらうことができました。

 8月に行った東京タワーをライトアップしたイベントでは、4日間で2万人の参加者にペダルを踏んでもらいました。子連れのお母さんに「子供に笑顔が戻りました。ありがとうございます」と言われて、本当にうれしかったですね。

 これから冬はイルミネーションのシーズンです。日本中の夜を照らして、みなさんに少しでも明るく楽しい生活をとりもどしてもらえたらいいですね。

 ■橋本太郎(はしもと・たろう)1986年4月21日生まれ、大阪府大阪市出身。大阪体育大学浪商高3年夏に府大会ベスト8。速球右腕として期待され、2004年のドラフト7巡目で横浜に入団した。06年10月の巨人戦に先発で1軍デビューし、4回9安打2失点。08年に引退した。コラーゲン鍋店「(汁)ハレノヒ」西麻布店(東京都港区西麻布1の8の10)店長を経て、一般社団法人「チームエジソン」(東京都品川区上大崎3の1の4、(電)03・5449・6116)代表理事。ラジオ日本「あしたラジオ!」(毎週水曜午前零時)に出演中。

 

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