李登輝さんが台湾総統を退任した後の2001年に、持病の心臓病治療の目的で訪日を希望したことがあった。ところが日本側でこれを拒否する動きがあった。当然ながら、中国から入国をさせるなという圧力があったのだろう。
結局、人道的な措置としてビザの発給は許可された。森喜朗政権の時だね。当時の森首相は「人命を大切にする」ということで訪日を許可したんだ。かつて「人命は地球よりも重い」と語った政治家もいたけど、政治的要素を排除した筋の通し方となった。
台湾の人たちは「日本の友達」であり続けてくれている。東日本大震災が発生したときはいち早く支援に乗り出してくれた。だからボクも台湾に何かあったときは助けるようにしているし、著書「炎上上等」の印税も全額、台湾地震の支援に寄付するようにしたんだ。
中国には台湾を抑え込んで、海洋国家として強化したいという野望がある。台湾の次に狙われるのは沖縄だ。その中国の野望に対抗するためにも、日本と台湾は李登輝さんが望んでいた通り、これからもよい友人関係を続けていくべきだと思うね。合掌。
■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。「大炎上」(扶桑社新書)、「全身美容外科医」(講談社+α新書)など著書多数。
