デリバリー業者への配達委託料が3割以上もかかるというデメリットはあるが、店舗を飾り立てるための立ち上げ初期費用もなく、安ければ数十万円程度で開業可能で、複数の店舗でキッチンを共同利用することも可能だという。
ひとつのキッチンに投資するだけで、イタリアンとタイ料理、カレー専門店など、数店舗を同時に経営できるということだ。
客にはそれぞれが独立した「専門店」のようにうたっているので、何となくだまされたような気がしないでもない。
だが、イマドキの若い連中はそんなことを気にすることもなく、「ゴースト・レストラン」を使った自宅デートなども浸透しているようだ。
コロナ禍が飲食業界に与えた打撃は計り知れないが、新しい知恵に頼もしさを感じざるを得なかった。
今は昔、バブル時代にもてはやされた職業に、おしゃれな大型レストランやカフェ、ディスコなどをデザインする、「空間プロデューサー」というものがあった。
しかし時は無情に流れ去り、このコロナ時代には、現実の「空間」というモノ自体が「罪悪」となってしまった。すべてはオンラインで済ませと言わんばかりだ。