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【テレビ用語の基礎知識】
最近、ニュース番組で特集を見ていると、漠然と違和感を持つことがよくあったのですが、それが何なのかに、この間気がつきました。全く違和感を覚えない方も多そうな話で、私が「古いテレビ報道マン」なだけかもしれません。でも結構この違和感は大切だと思うので、書かせてもらいます。
それは「経済系のニュース特集で、1社だけの商品やサービスを紹介するのが当たり前になっている」ことです。
「こうした立派な取り組みをする企業がある」「こんな画期的な商品を開発した企業がある」
--確かにその話題にはニュース価値があるのかもしれませんが、1社だけを特集して紹介したら、それはニュースではなくて「宣伝」ではありませんか?
かつて僕がニュースのディレクターをしていた頃は、特集で1社だけの商品やサービスを紹介するのはほぼNGでした。ニュースが特集するのは「社会現象」です。いくつかの企業の商品やサービスを取り上げて「こういうトレンドがある」という内容にして初めてニュースでやるべき価値ある社会現象だと僕は教わった気がします。
「企業の宣伝にしてはダメで、視聴者の役に立つ生活情報を伝えるのがニュース番組の使命だ」と先輩に言われたと思います。
テレビCMはたったの15秒で、結構な値段がします。でも、ニュースの特集で取り上げてもらえば、かなり長い時間放送されてもお金はかかりません。ですからニュース番組にはたくさんのPR会社や、企業のPR担当者が、「うちで扱っているこの商品を取り上げてください」とネタの売り込みにやってきます。
