誤解のないように言いますが、PR会社の人は悪くありません。彼らの情報も大切です。問題はニュースの担当者が「いかにPRの人たちときちんと付き合い、情報を精査するか」ということなのです。各企業から提供された情報の中から、世相やブーム、新しい動きを読み取って、複数のソースを比較検討した上で、視聴者の役に立つ情報をお伝えするのがニュース番組の役割ではないでしょうか。
たまに「担当者とPRの不適切な関係」が噂される番組の名前を聞くことがあります。何らかの見返りを前提に特定企業の商品を宣伝すれば、それは「ステマ」です。癒着までではないにしろ「局の営業活動と一体化したニュース特集」はいかがなものでしょうか? そこまでいかなくとも「1社だけ紹介する特集」も、僕には少し偏った、おかしなものだと感じられてしまうのです。
■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。