不思議なことに、その逆のデータもある。昨今の若者が「倍速再生」で情報をインプットするという話と同時に、昨今では、コンサートや演劇といったさまざまなイベントなどの「実演」興行における観客動員数が高い数字を出している。
ここ1年はコロナ禍の座席制限があるが、逆にその制限がチケットの入手を困難にしているケースも多々あるという。
つまり若い世代はコンテンツをバカにしているのではないようだ。
私たちの時代とは違い、今の時代はコンテンツの洪水である。私自身もNetflixで全100話ほどの「女性CIA捜査官モノ」の巨大ドラマにハマっていて、仕事や別の趣味の合間に追いかけるように見ているが、時間が足りなくて困っている。
若者は、私自身の状況がさらに悪化したあげくのような「倍速視聴」なのであろう。
だが、それでも会場へ出向く時間と、現地で時間を拘束されることを分かっていながら、意味があると認めた「実演」の興行には足を運ぶのだ。
忙しい中でも、価値に対して対価を払うということをシッカリと理解している。
価値を認められないコンテンツゆえに「倍速再生」されてしまうという見方もある。ある意味で自然淘汰(とうた)だ。