スマホ中毒者だけは増えたが、結局日本にはまだまだ古い「戦後」が続いている。
コロナ禍の混乱、極東アジア問題、無数の利権、閉鎖感、それらすべてはつながっている。
戦後76年だ。遺伝子なのか列島という土地柄なのか分からないが、これから先も「昭和病」は続く。少なくとも、私たち世代では完治不可能だろう。
意地悪な言い方をすると、日本はこの病を本当は治したくないのかもしれない。安酒を飲んで世の中に文句を言う割に、選挙に行かないヤカラが多いのがそれを一番象徴している。
延々と続く微熱や腹痛に慣れ親しんでしまい、それが逆に心地が良い「変態気質」になっているのかもしれない。
月並みな言い方になってしまうが、「昭和病」への特効薬はやはり選挙しかない。
国政選挙は当然だが、多くの方がスルーしてしまいがちな地方議会選挙が大事だ。
最後に、昭和を知らない無垢(むく)な次世代に期待したい。だがそんな彼らもSNSばかりでどこか頼りない。
前回の衆院選での若者投票率を調べると、10代が40・49%、20代が33・85%という驚きの数字だ。ちなみに30代は少し回復して、それでも44・75%。いかりや長介さんの名ぜりふではないが、「ダメだコリャ」である。
乱暴な言い方になってしまうが、彼らはSNSでは強い正義感にあふれていて、壮言大語の正論ばかり。だが選挙となると妙におとなしくなる。選挙に行かないことが「炎上」することはない。どうしてであろう。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。
