昨今の「正論」の流行についてだが、いつはやり出したかは分からないが、タレントやお笑い芸人さんがワイドショーなどで「正論」を語るのが当たり前となり、今やそれがひとつの商業モデルとなっている。SNS時代とも相性がいいのだろう。
だが、それらには大きなリスクがある。法の番人の犯罪が最も大罪であるのと同じように、マスメディアにおける「正論」には、とても大きな発言責任が伴う。
それも、今やインターネットにすべての事象が残される時代であり、その責任は一生レベルで継続するものだ。
また今回のアンミカさんの夫の疑惑のように、その責任は近親者にまで強く作用する。「正論」とは、そこまで大きなリスクを覚悟する商売なのだ。私には絶対に無理だ。
不良自慢がカッコいいなどと、時代錯誤なことをいうわけではない。今やコンプライアンスの観念から、ポリコレや差別などは厳禁で、そういうことを厳しく排除していくのはマスメディアの命題でもある。メディアに出る者は、誰よりも自分自身を律する必要がある。それらは大前提だ。だが、聖人君子の集まりというのも味気ない。
それらを十分よく理解しての話であるが、故・横山やすしさんや若いころのビートたけしさんの毒ガスギャグにキラメキを感じた世代にとっては、どうもイマドキの「正論」商業モデルが肌に合わない。