予備選から1、2位決選投票に至る仕組みは、自民党総裁選に似ている。一般党員を排して「熱誠中核党員」だけによる決選投票に持ち込めば逆転勝利できると李前党代表の陣営は読んでいるのだ。
党執行部はいまのところ「無効票として処理したことに問題はない」との立場だ。
しかし、数次にわたった予備選の投票のうち、投票資格を得た非党員も含めたラスト投票の結果が、李知事に暗い陰(かげ)りを落としている。
ラスト投票の得票率は、李在明28・30%、李洛淵62・37%。李知事の「大敗」だったのだ。
李知事が城南(ソンナム)市長だった時代に「自ら設計した」と豪語する大庄洞開発事業のカネの流れをめぐる疑惑が次々と明らかになったことが、その背後にある。
疑惑は、開発事業の拠点企業に6年間だけ勤務した社員が退職した際、50億ウォン(約4億7200万円)の退職金をもらったという報道が火をつけた。その社員が野党議員の息子であることが判明し、野党への逆風となった。
ところが、李知事の腹心だった城南市の開発公社幹部の不明瞭な関与が明らかないなり、不透明なカネは50億ウォンどころか5000億ウォン(約472億円)に膨らんだ。