NetFlix、Hulu、Amazon Primeと、かなり広範囲に「動画サブスク」を観ている私の意見としては、この手の作品セレクトにおいてはスターが出演しているか否かの意味が、既存の映画やドラマなどよりも低いと感じている。
画面の中で、次に見る作品を選ぶときに、出演者よりも物語の概要を重視している。
また多国籍言語の「吹き替え・字幕」が自由自在のシステムなので、出演者の名前や顔を知らなくとも、物語そのものに集中できる。
だから、私なども、昨今注目の北欧ドラマなどを全話観てしまうこともある。その演技力が世界レベルなのは言うまでもないが、私がこの連ドラを選んだにおいては、俳優の知名度などはまったく関係なかったといっていいだろう。観始めた理由は、作品紹介を読んで面白そうな物話かどうかのみである。
コロナの巣ごもり需要もあり、Netflixは、年間170億ドル以上をコンテンツ製作に投じると報じられた。
ハリウッド映画を追い越す勢いで、逆流的に、ハリウッド俳優たちもこぞってNetflix作品に出演するケースが増えている。世界全体の娯楽プラットフォームが一気に変わりつつある。
身近な話においても、テレビ視聴率の意味も大きく変わり、「狭いところ」であぐらをかいていた方たちはめまいがする毎日だろう。
だが私自身も、食べさせてもらった感謝と同時に、その構造に疑問を感じていた部分もあり、この変化は必然だと感じてしまう。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。
