だが撮影機材と編集機器の、急速な進化と低価格化が状況を一変させた。プロアマ関係なく、センスさえあれば、テレビ局でなくとも面白い番組を作れる時代になってしまった。
また1日は24時間しかなく、大人がテレビに向かう時間というのも限られている。
実際に私のケースでいうと、その限られた「パイ」を、民放・秋の新番組は、大阪の整備工場の社長に大きく食われてしまったのだ。
秋の新番組がNetflixの韓流連に食われてしまうのなら理解できるが、大阪の外車整備工場の社長さんが敵になるとは、10年前の誰が予見できただろう。
そして、今から10年後はもっと変わっているはずだ。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。
