原発攻撃も
筑波大名誉教授の中村逸郎氏は「FSB内には反戦派と強硬派双方があるが、強硬派の犯行だった場合、反戦感情を防ぐ狙いや、主戦論を勢いづけるメッセージになる」と指摘する。
プーチン氏が掲げた「特別軍事作戦」が泥沼化するなか、全面的な「戦争」に踏み切るべきだと圧力をかけるのが強硬派のスタンスだ。
ウクライナ南部ザポロジエ原発への攻撃についても、「核攻撃を主張する強硬派の圧力を反映している可能性がある。より過激な強硬派の存在は、プーチン氏の悩みの種になっている」と中村氏は分析する。
プーチン氏の側近にはウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官やニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記ら強硬派とみられる人物は多い。
前出の中村氏は「パトルシェフ氏の息子、ドミトリー氏が後継候補に噂されたこともある。強硬派の思い通りにならない場合、プーチン氏の退場に動く可能性は十分にある」と語った。