定年後 難民にならない生き方

真の「大人の対応」で〝失礼被害〟を最小限に抑える方法 疲れていると恨みや怒りは無駄にふくらみやすく 

「失礼の加害者は『はっきりイヤだと言わないからいけないんだ』『そういう態度(キャラ)だから言われる』などと失礼被害の原因を押し付けてきます。真に受けて、自分を責めたら相手の思うツボ。こちらが責任を感じる必要はありません」

自分の気持ちを無理に抑えつけなくてOK。イライラをためこまず、ラクになれる方法を選ぶことこそが、真の〝大人の対応〟なのだとか。では、「言い返したほうがラク」というときはどうすればいいのか。

「決めつけた物言いに対してはオウム返しがおすすめです。『なるほど。近頃の若者は△△なんですね』と繰り返すだけで、相手によっては自分がマズいことを言ったと気づきます」

自覚する気配もなく、目にあまるようであれば、「きっといつか刺されるよ」「さすがに失礼じゃないですか」と問題発言であることをストレートに指摘するセリフの出番だ。

「失礼な人は基本、鈍感なのでほぼダメージを受けません。仮に何か思われたとしても『失礼な人からどう思われたって関係ない』という開き直りも大事です」

失礼との闘いに必要なのは、勇ましさではなく、したたかさ。表面上は無難につきあいつつも距離を置く。あるいは早めに縁を切る。いずれも、定年世代の自衛策として頭の片隅にとどめておきたい。 (土曜日掲載)

■島影真奈美(しまかげ・まなみ) ライター/老年学研究者。1973年宮城県生まれ。シニアカルチャー、ビジネス、マネーなどの分野を中心に取材・執筆を行う傍ら、桜美林大学大学院老年学研究科に在籍。近著に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラクなる前に知っておきたいこと』(WAVE出版)。

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