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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミ復活の“舞台裏” 国会議員としての卒論「警鐘」 (1/2ページ)

 今月7日、6年ぶりの新刊となる『警鐘』(アチーブメント出版)を出版した。この6年は激動だった。書き出しは「私とワタミは『ブラック批判』と『経験危機』を経験しました」で始まる。

 これまで出した著書は、成功エピソードの紹介が大半を占めていたが、この本は違う。

 まずは第1章で「破綻」と題し、この国の財政破綻に警鐘を鳴らす。6年間、国政で見てきたこと感じたことを総括した。国会の予算委員会のやり取りを聞き「このままでは日本は潰れる」と幾度となくそう感じた。

 森友・加計問題に長時間割いたり、予算をどれだけ増やすかという話し合いは、経営者目線で見ておかしいと感じた。歳出削減の改革提案は、既得権に阻まれ、このままでは、年金も財政も破綻すると思う。もちろん、縮小する日本経済から活路を見いだす提言もしている。私の国会議員としての卒業論文であり、奮闘日記である。

 第3章では「危機」と題して、ワタミ経営危機から完全復活までをつづった。債務超過に陥り銀行から「渡邉さんが経営に戻らないと、融資を引き揚げます」と言われた生々しい舞台裏、そしてそこから私とワタミがとった道を、すべて書いた。ブラック企業批判もあったが、それだけではない。

 一例をあげれば、ワタミはその当時、外食部門と宅食部門で、同じ方向に向かって2台のトラックが走っていた。「私は外食担当なので」「私は宅食担当なので」という縦割りがあった。同じ会社として、1台のトラックにまとめればいいという「全体最適」、危機感がなかった。企業は生態系そのものである。トラックの例などは、生態系が崩れていた象徴である。「危機感こそが企業を存続させる」ではじまる、当時、社長以下幹部に渡した「10+1箇条」のメモも紹介している。

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