親が元気なうちに、万が一のケガや病気、介護についてどう考えているか聞いておきたい。でも、聞きづらい--。そんな悩みを抱える人は少なくない。「思い切ってエンディングノートを親に渡してみたけれど、書いたのかどうかわからない」(45歳・女性)、「エンディングノートを親に渡したら、『どういうつもりだ』と怒られた」(49歳・男性)といった戸惑いも“あるある”のひとつだ。
『“もしも”のときに子どもに迷惑をかけないための準備ブック』(永岡書店)の著者、永峰英太郎さんは次のように解説する。
「これまでもさまざまなエンディングノートが市販されていて、そこを見れば書き残しておくべき項目は一目瞭然です。ただ、“なぜ、子供に伝えておくべきなのか”が分かりづらいのが難点でした」
本書には書き込み式の「伝えておきたいノート」が付属している。なぜノートに書き残すことが大切なのかを理解し、納得した時点でノートに書き込むことが推奨されている。
「人生観に合わないなど納得できない事柄については書かなくて大丈夫です。記入した内容はしっかり見直し、考えや思いが変わったら何度でも書き直して構いません」
例えば、この「伝えておきたいノート」には金融機関のキャッシュカードのパスワードやネット関連のパスワードを記入する欄がある。理由は「あなたが倒れても、配偶者や子供がメインバンクからお金を引き出せるようにしておく必要があるため」です。もし、引き出せるようになっていないとどうなるか。
