記事詳細

【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】それはファッションでしかない…安易なカウンターカルチャー (1/2ページ)

 私も20代前半は、誰もが通る「ハシカ的」なものとして、アメリカの1960~70年代のカルチャーに憧れたりした。

 入り口としては、やはり映画「イージー・ライダー」である。そこからヒッピー・カルチャーやウッドストックに詳しくなり、ドアーズの音楽などに傾倒した。

 その勢いでドラッグ・カルチャー作家のウィリアム・バロウズや、その盟友でもある詩人、アレン・ギンズバーグを読みあさったものだ。彼らの書籍を基にインドにバックパッカー旅行もしたほどである。

 そしてレゲエ・カルチャーをベースにした映画を脚本監督もした。その映画は「大麻」もアイコンとして出ており、当時としては若い俳優が発信するものとしては過激な扱いを受けた。

 仲良くしていたドラマ・プロデューサーから、マイナスの立場に自らを落とし込んでどうするのだと、苦言を呈されたことが忘れられない。

 彼が言ったことは、6割くらい的中したが、その映画を作ったことは今でもひとつも後悔はしていない。損得なしですべての情熱を注ぐことができる体験などは、人生で何度あるか分からないからだ。

 だが、その映画を作って以降、私の中ではその手の「カウンターカルチャー的」なものが霧散した。この日本で生まれた自分がいくら追いかけても、それはファッションでしかないと気がついたからだ。

関連ニュース