国民民主党の玉木雄一郎代表が孤軍奮闘している。立憲民主党の枝野幸男代表が野党合流のデッドラインを突き付けるなど強硬姿勢をとるなか、「政策棚上げ」「選挙・カネ目当て」と批判されないよう、党の主張を堅持しているのだ。党内では「政界の壊し屋」こと小沢一郎衆院議員に近い面々によるクーデター情報も聞かれる。こうした現状を、かつての仲間はどう見ているのか。自民党に移った長島昭久衆院議員に聞いた。
「玉木氏は『10年先の日本』を見ている、数少ない政治家だ。(合流野党を)中道路線に引き寄せようと考えているようだが、難しいのではないか」「私たちが『もう一つの政権選択政党をつくろう』として立ち上げた希望の党が、結党の理念どおり存続していれば、可能性があったと思うが」
長島氏はこう語った。
民主党政権で防衛副大臣を務めるなど、外交・安全保障に精通する現実主義者として知られた。下野後、共産党との共闘路線に反発して離党し、2017年9月、希望の党の結党メンバーに名を連ねた。18年の国民民主党結成には参加せず、昨年6月に自民党に入党した。
今回の野党合流の混迷について、長島氏は、希望の党結成時の「排除の不徹底」に原因があるとみる。
「希望の党が壊れたのは、現実的なエネルギー政策や安保政策を掲げたのに、それに反対する人々を排除できなかったからだ。国民民主党も、その『負の遺産』を引きずっている。合流野党が政権選択政党として存立するには、共産党と連携する立憲民主党主導ではダメだと思う。共産党のようにイデオロギーの強い政党は、その立ち位置を動かすことはない。枝野氏の下に玉木氏が入るようなら、政権を獲る現実性はなくなる」
