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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】前兆あったアイスランド首都で800年ぶり噴火 小規模な地震は5万回以上観測 (1/2ページ)

 アイスランドで噴火が起きた。南西部のレイキャネス半島で3月19日夜、火山が噴火した。とは言っても日本と同じく地震と火山の国だから珍しくもない。

 だが、今回の噴火は特別だった。首都レイキャビックと首都の空港の間で起きた。空港から数キロメートルしか離れていなかったからだ。

 噴火したのはファグラダルスフィヤル山で、クリースビーク火山帯の一部だ。この火山帯は、このところ活動しておらず、噴火が起きたレイキャネス半島で最後に噴火が発生したのは約800年前の1240年だった。当時は地震データの記録もなく、火山が噴火する前にどのような現象が起こるのかは知られていない。

 前兆はあった。2020年12月に地震活動が始まり、21年2月24日にマグニチュード(M)5・7の地震が観測された。これよりも小規模な地震が5万回以上も観測され、1991年にデジタル記録が始まってから最多となった。

 首都にあるアイスランド気象庁の地震学者からのメールでは「人生で一番たくさん地震を感じた」というほどだった。これら多くの地震はマグマの通り道を作るための地震活動に違いないという。日本の気象庁は6000人いるのに、アイスランド気象庁は30人。てんてこ舞いをしているに違いない。

 噴火は火山灰を出さず、割れ目から溶岩を流出させる様式の噴火なので 2010年に起きた同国中部のエイヤフィヤトラヨークトル山の噴火のように全欧州の航空機が止まって大きな影響を及ぼすことはない。そのときの噴火では上空の偏西風に乗って火山灰が広く欧州を覆い、6万もの航空便が止まって影響は全世界に及んだ。最大規模の空域閉鎖だった。

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