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次の南海トラフ巨大地震は「宝永型」 津波被害大きく交通網寸断…専門家警鐘「『歴史に学ぶ』ことが重要」 (1/2ページ)

 「今後30年以内の発生確率が70~80%」とされる南海トラフ巨大地震をめぐり、次に起きるのは江戸時代の1707年に起きたマグニチュード(M)8・6の宝永地震と同型になる可能性があるとの研究結果が出た。いまの日本で「宝永型」が発生した場合、どのような被害が生じるのか。

 政府・地震調査委員で産業技術総合研究所名誉リサーチャーの岡村行信氏は南海トラフ巨大地震について、紀伊半島付近で震源断層の破壊が始まった宝永地震と、静岡、長野県境に当たる赤石山脈付近の地下から破壊が始まった1854年の安政地震(東海、南海地震)の2タイプがあると指摘。過去に沿岸を襲った津波の痕跡の分析から、次に起こるのは宝永型だと予測した。

 災害史に詳しい立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授は、宝永地震では津波の被害が目立つという。

 「高知県西部では地形の関係で津波が27~28メートルになった地域もある。名古屋や大阪周辺の平野部はほとんど水没した可能性が高く、伊豆半島や房総半島、八丈島での被害の記録もある。浜名湖周辺では宿場町などの被害で東海道が通れなくなり、遠回りしたともいわれている」と高橋氏。

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