江尻良文の「崩壊の危機に瀕すセントラル・リーグ」(6)

巨人の大独走を許した“元凶”阪神と中日 同じく戦犯のDeNA、新風を吹き込むIT企業参入も…肝心かなめの時の「巨人アレルギー」

チームの強弱に関係なく、球団身売りを経験しているパ・リーグ。対照的なのはセ・リーグだ。巨人、阪神など伝統のある老舗球団にはそんな切迫した思いはないだろう。それだけに、危機管理能力に疑問符が付く。いざ大危機に見舞われた際に右往左往の不安がついて回る。

昨季はリーグ連覇の巨人に次ぎ、阪神が2位、中日が8年ぶりのAクラス入りで3位に入った。集客能力の高い、伝統ある御三家がAクラスに勢ぞろいした。

表面的には万々歳のように映るが、実態はお寒い限りだ。巨人の大独走を許した阪神、中日は、帳尻合わせで、結果オーライのAクラスに過ぎない。むしろ巨人大独走を許した元凶として、戦犯扱いされても反論の余地はないだろう。

評論家諸氏のペナントレース予想で、ダークホースとして評価の高かったDeNAも戦犯だ。万馬券の大穴という期待を裏切り、結局、ラミレス監督解任、生え抜きの三浦新監督が誕生している。

DeNAの場合、違った角度からの新風待望論もあった。「セ・リーグにもようやく時代の主流であるIT企業が参加し、新風を吹き込んでくれるのでは」という期待だ。

2011年、V9巨人の主力ナインの1人で日本ハム監督、ヤクルトでは監督、ゼネラルマネジャーを経験している高田繁氏が、GMに就任。巨人の後輩で人気のある中畑清監督を招へいした。「年は取っていても元気いっぱい、マスコミ、ファンへの発信力は抜群」と高田GMの太鼓判通りに中畑人気は群を抜いていた。

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