「ニコンが巨額赤字」
カメラの世界に少しでも興味がある者にとっては、「ニコン」という響きはハイエンド的なアイコンであった。
キヤノンとともに2強といわれ、ニコンを絶対的に信奉しているプロカメラマンも数多い。
だがここ数年、若いプロカメラマンたちに共通する動きがあった。それは、ニコンやキヤノンなどから、ソニーへのくら替えである。
昭和から平成の映像業界を少しでも知る者にとって、現役のプロ写真家がソニーのカメラを当たり前のように使い出すということは、かなりショッキングな流れである。
私たち世代にとって、ソニーというのは決してカメラ屋さんではなく、ビデオ屋さんなのである。だから、今のような時代を誰も想像もしていなかったといってもいいだろう。
技術的なことを大ざっぱに説明すると、デジタル映像においては、写真もビデオ動画のなかの一瞬でしかなく、その点において、フィルム技術がベースであるカメラ屋さんが、ビデオ屋さんにかなうわけがないということらしい。
さらに、ソニーはコニカミノルタという老舗のカメラ屋さんを早々に飲み込んでもいる。