だが、そんなへ理屈を並べても、やはり若者からしたらそれも「懐古趣味」かもしれない。
若いとき、お金持ちの老紳士から73年式のポルシェを見せてもらったことがある。最新のポルシェしか興味のない私には、どこかピンとこなかった。小さくてきゃしゃで、カッコよくは思えなかった。
しかし今ならその古いポルシェをツマミに、ワイン2本はいけるだろう。
やはり人は変わるものだ。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。
