9月13日に55号が出ると、球団スポンサーのオープンハウスは神宮で56号以降のアーチが出たら「1億円の東京の家」を贈ると発表。半月以上も待ちぼうけを食らってきたが、待望の一発に対し急きょ、三冠王にちなんだ「3億円」へ大幅増額して贈呈することに。
ゴールドラッシュはさらに続く。村上効果でこの日の最終戦は前売り時点で完売。2万9756人の大入りで、最後の6試合連続札止めで締めることになった。コロナ禍で苦戦が続いた観客動員は年間161万4645人に達し、親会社の幹部から「村上効果は計り知れない。いくら給料を払ってもいいぐらいだ」という声が上がるほど。今季年俸2億2000万円から倍増以上は確実だ。
また、かつてヤクルトではノーヒットノーラン達成などで、親会社から1000万円のボーナスが贈られる吉例があったが久々に復活の気配だ。球団幹部は「三冠王記念と、本塁打記録(56本)のダブルで出ると思う」と、2000万円が支給される見通しを明かす。
そして久々といえば、ツバメ戦士として33年ぶりとなる親会社のCM出演も検討されている。球団幹部が「かつては荒木大輔らが出てきたが、ずいぶん前からない」と語るとおり、ヤクルト本社のCMは関根潤三監督時代の1989年に広沢克己、池山隆寛と新人王の荒井幸雄がスポーツドリンク「ストライカー」に出演したのが最後。近年も青木宣親、古田敦也らが他社のCMキャラクターは務めてきたが、親会社のハードルは高い。
大ヒット商品「ヤクルト1000」のCMに、同じスポーツ界から抜擢された大相撲の大関貴景勝と比べても、ヤクルトの選手は知名度が低く、候補にも上がらなかったという。しかし、55号本塁打や三冠王に現実味が出たころから連日、スポーツの枠を超えて地上波テレビで取り上げられるようになった村上は、文句なしの全国区に上り詰め、その重圧に負けず最高の締めくくりでスター性を証明。前出球団幹部もCM抜擢を「考えないといけない」と後押しする。出演料は約3000万円とみられるが、今年「ヤクルト」の名が日本中で連呼された回数を思えば、〝村神様〟のご利益はプライスレスだ。
